漢字の変換精度が低くて、とても勝手が悪い!
家紋帳に関する作業をしていた時のことですが、Windows標準の日本語入力メソッド、「MS-IME」に大きな不満を感じました。
家紋帳の記述には、現代の日常会話ではなかなか使われない言葉や、送り仮名のあいまいさなどがあり、それを正確に直したりする作業は意外と面倒なもの。
読み通りに入力しても、そのまま変換してくれないことが結構あるのです。
Windows標準の「MS-IME」以外の日本語入力メソッドでは、 「ATOK」などが有名です。
「MS-IME」との違いからくる違和感を乗り越えれば、大変使い勝手もよく、辞書機能も発達しているとのことですが、残念ながら、別途購入が必要です。
そこで、なにかと話題の、Googleの日本語入力を試してみることにしました。なんと、こちらは無料で使えるんです。
「Google 日本語入力」で検索し、ファイルをダウンロードして、そのままインストール。
導入はかなりお手軽です。
実際に使ってみると変換精度も高いし、なにより予測変換がありがたいです。
一例を挙げますと、「片喰(かたばみ)」という言葉を使うと、次回からは「かたば」まで入力すると予測変換候補として「片喰」が出てきます。
さらに繰り返し同じ語句を使っていると、より少ない文字数で反応してくれます。
これは特に文字数の多い固有名詞を繰り返し使うときなどは非常に効果的です。
「揚羽蝶(あげはちょう)」という言葉を使ったあとは、「あげは」「あげ」「あ」といった具合に、よく使う言葉ほど、タイピングの手間が省略されていきます。
さらに、予測変換は、ある程度の文字数を入力すれば自動で出てくるだけでなく、Tabキーでいつでも問い合わせることができます。
中に希望の候補がない場合は無視してそのまま入力ができますし、逆に予測変換を一切使わずに「MS-IME」と同様に変換キーだけで使うことも可能です。
「MS-IME」で登録してきた辞書は、「MS-IME」側でエクスポートしたものからインポートすれば、スムーズに移行も可能で、まさに死角なし。
「もうIMEはいらないかな?」と思ったのですが、実際のところ、そうもいかないことがわかりました。
やはり、良いところばかりではなく、欠点もあったんです。
たとえば、「棗」のように、この文字が読めない! というときに困ります。(「棗」の読み方は文末に)
ちょっとした漢字博士なら難なく読めてしまう字でも、私のような一般人には無理。
こういう時はやっぱり「MS-IME」様のお力にすがるより他はありません。
日本語入力を「MS-IME」に切り替えてから、「MS-IMEパッド」を呼び出し、マウスで「東」の字を二つ重ねて書く(本当は「朿」の二つ重ねです)と、候補の中に「棗」の字が。
どんなに下手な字でもなんとか拾ってくれる「MS-IMEパッド」は、本当に偉大です。
それに加え、当初 完璧にみえた「Google日本語入力」も、使っていくうちに微妙な違和感が。
予測変換に妙な単語が散見されるのです。
「地落し」の「じお」までを入力して予測変換すると候補の中に 「ジオン」。
「北」の変換候補に 「キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」 など・・・
この「Google日本語入力」、実は話し言葉や商品名、音楽関連、ファッション、エンタメ、ネットスラング、サブカルチャー方面など、従来の日本語変換辞書ではやや避けられがちだった言葉が、かなり充実しているのが最大の特徴かもしれません。
さすがはネット文化と共に育ったGoogleといったところですが、個人的なブログを書いたりするぶんにはともかく、ビジネス方面ではちょっと気をつける必要もありそうです。
私個人としては、「Google日本語入力」をメインにしつつ、サブで「MS-IME」という使い方にすることにしました。
変な予測変換も慣れてくると、「これを入れるとこれが出そうだ」という本来の使い方とは違った楽しみ方をする余裕が出てきます。
文章のつなぎ方に苦労している時にも、気の利いたヒントをくれるケースもあったりで、付き合い方次第で楽しい日本語ライフを送れそうです。
なお、「棗」の読みは「なつめ」です。
進藤 幹人

の画面サイズが対角寸法というところに落とし穴があります。
