2010年12月アーカイブ

世界をかえよう

それまで絶対に認めなかったものを、ある日突然またはいつの間にか受け入れられるようになっていた。
そんな経験はありませんか?


 携帯のネックストラップ

首からぶらさがっている格好そのものがみっともない。
子供がパスケースをなくさないようにと持たされているみたいで、いい大人のするものじゃない。

・・・ところが、必要に迫られて使ってみると思いのほか使い勝手がよい。
ぶらぶらするのが嫌ならシャツのポケットに入れればいいし、どのポケットに入れたかわからなくなってあちこちのポケットに手を突っ込むこともない。何より落す心配をしなくていい。

こんなにいいものをなぜ今まで嫌っていたのだろう?


 アコースティックギター

子供の頃、キカイダーが背負っているのを見た瞬間から、かっこ悪いと思っていた。
あの分厚いボディ、真ん中にぽっかり穴のあいた間抜けな形。

第一、キカイダーは体が機械だっていうのに、なんで木でできたもんを持ってるのか。
機械と木じゃ、機械のほうがかっこいいじゃないか。

・・・けれども、アナログな楽器ならではの味わい深い音。
はかなげなメロディから荒々しいサウンドまでこなす懐の深さ。
アコースティックギターは電子楽器とはまた違った魅力を持っている。
それに、キカイダーは自分の体が機械だからこそ、持ち得ない何かをギターの中に求めていたのかもしれない。

・・・と、大人になってから思った。


 酢豚にパイナップル

料理に果物を入れるという発想がまず理解できない。
ただでさえ酢が入って酸っぱいものに、追い討ちをかけるように酸っぱいものを入れるとはどういうことか。
そういう意味のわからないことをする店が時々あるせいで、酢豚を注文できないことがある。

・・・「ウチの酢豚はいつもパイナップル入っていたから・・・」
一瞬、嫌な顔をした私に、申し訳なさそうな顔でそう答えた、彼女の手料理。

火の通ったパイナップルは、ともすれば単調になりがちな酢豚に、時折 いいアクセント。
酵素の働きで 肉が柔らかくなったという理屈よりも、 
「食べてみたら結構イケるね」 の一言でほころんだ彼女の表情を見たら、それまで頑なに許せなかったものを一瞬で受け入れられた。

・・・そんな彼女も今では、「嫌なら食べなくていいよ。他におかずないけどね」と、ばっさり切り捨てる日本のおかあさん。


受け入れる

その気持ち一つ一つがもたらす変化は小さいけれど、みんながそうすれば世界はかわるかもしれない。
政治も宗教も経済も、今よりもっとやさしい未来になるかもしれない。
あなたがドライカレーにレーズンを受け入れた瞬間から、世界はかわるのかもしれない。

 

・・・でも、カツ丼にグリーンピースはダメです・・・

blog-sid004.jpgのサムネール画像進藤 幹人