「Windows10 無償アップグレード」について

 
Windows7 と Windows8.1 のPCをご利用いただいているユーザー様はすでにご存じのことと思いますが、
 
最近、OS起動時に、Windows10 へのアップグレードを勧める Microsoft社からのメッセージが
 
表示されるようになっています。
 
 
これは、今年2月以降に、Windows10への「無償アップグレードを行う更新プログラム」が、
 
再び強化されているからのようです。
 
 
Windows10 は昨年7月29日にリリースされ、Windows7 と 8.1 からは 
 
1年間限定で無償アップグレードすることができます。
 
弊社にも、ユーザーの皆さまから多くのお問い合わせをいただいております。
 
 
結論から申し上げますと、以前、本ブログでも申し上げましたように、
 
弊社としては、「Windows10 無償アップグレード」をお勧めしておりません。
 
 
それなりの自信と覚悟がない場合は、「無償」という言葉に惑わされることなく、
 
現状のままご利用いただくことをお勧めします。
 
 
理由は長くなるので、後述させていただきました。
 
ご興味のある方は、以下の文章もぜひご覧ください。
 
 
 
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◆ 「Windows10 無償アップグレード」を勧めない理由
 
 
最新OSである Windows10は、機能的にもセキュリティの上でも 
 
もっとも推奨されるOSであるとは思います。
 
無償アップグレード期限が今年夏までに迫っていることもあり、
 
今後ますますアップグレードへの機運が高まってくると思いますが、
 
「アップグレード」については十分な注意が必要です。
 
 
「OSのアップグレード」は、「OSのクリーンインストール」(はじめからWindows10)
 
と比較すると、多くの場合で比べ物にならないくらい不安定になります。
 
 
OSは、PCにインストールされたすべてのソフトウェア
 
(メールやワープロ、表計算、CADシステムなど)の基礎にあたる部分です。
 
「OSのアップグレード」は、上に建つ家をそのままにしながら
 
基礎コンクリートを入れ替えるようなものなのです。
 
「OSのアップグレード自体は簡単」ですが、その後のOSの安定化には
 
相当の手間や覚悟が必要になってきます。
 
 
また、「OSのアップグレード」は、アップグレードするPC単体のことしか考慮されていないため、
 
複数のPCでネットワークを構築している場合は、思いもよらぬ不具合が発生する可能性があります。
 
 
 
アップグレードをするかしないかの判断について、
 
わかりやすく箇条書きにまとめた記事がありましたので、ご紹介します。
 
 
【 アップグレードしてみても良い人 】
 
・ 利用しているソフトやハード、PC設定をある程度把握しており、問題を切り分ける自信がある。
 
・ トラブルが発生した後、自力で解決できる自信がある。
 
・ PCの知識が豊富である、または過去にもOSのアップグレードの経験があり、
  かつトラブルを克服できた経験がある。
 
・ 仮に問題解決が出来ない場合でもアップグレード後、クリーンインストールを行う予定 (または覚悟) がある。
 
・ 動かなくなった 古いソフトやハードを切り捨てる覚悟がある。
 
・ 以上に自信がなくても、いざ不具合があったときは相当の費用をかけてもいいと思っている。
 
 
【 アップグレードしない方が良い人 】
 
・ 現状のOS(Windows 7 や 8.1)に 特に不満がない。
 
・ 時間に余裕がない。
 
・ 利用しているPCやソフトウェアのメーカーがアップグレードの保証をしていない。
 
・ ドライバやBIOSなどのアップデートができない、または したことがない。
 
・ アップグレード後、クリーンインストールを行う覚悟がない。
 
・ 今後1年に2~3回のメジャーアップデートに耐えられる覚悟がない。
 
    ※ Windows10は、1年に2~3回のメジャーアップデートがあります。
     メジャーアップデートがある度に、ハード・ソフトの互換性問題や
     ネットワーク設定の見直しなど、一定数の手間が必要になる可能性があります。
 
 
弊社のこれまでの調査では、弊社取扱いのソフトウェア自体が
 
「Windows10 無償アップグレード」により動作しなくなる事例は発生しておりません。
 
しかし、メールソフトの再設定が必要になったり、別のソフトの再インストールが必要になったり、
 
ネットワーク上の別のPCが見られなくなるなどの不具合が発生しております。
 
 
そもそもメーカーはアップグレードの保証をしていませんので、
 
これらの不具合への対応は有償とさせていただいております。
 
 
もし、最新OSであるWindows10をお使いになりたいのでしたら、
 
Windows10がプリインストールされているPCをご購入になることをお勧めします。
 
 
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◆ まちがって「Windows10 無償アップグレード」を実行してしまった場合
 
 
アップグレードしようと思っていなかったにもかかわらず、
 
「今すぐアップグレード」をクリックされてしまう方も少なくありません。
 
あれだけ目立つメッセージがデスクトップに表示され、
 
選択肢が「今すぐアップグレード」「今夜アップグレード」の2つしかなければ、
 
実行されてしまうのも無理はありません。
 
 
その場合は、できるだけ早く弊社サポート担当までお問い合わせください。
 
 
アップグレードを始めてしまっても、途中のライセンス条項の項目で
 
「同意しない」を選択すれば、アップグレードを中止できます。
 
 
Windows10のアップグレードインストールが完了してしまっても、
 
31日以内であれば、Windows10の設定メニューから
 
「アップデートとセキュリティ」→「回復とWindows 10のアンインストール」を
 
選択することで、旧OSの環境に戻すことが可能です。
 
 
ただし、戻した際にも、メールのメッセージが消えてしまった、
 
ネットワークの設定が変わってしまったなどの不具合が報告されています。
 
Windows10にアップグレードされてしばらく使ってしまった場合に、
 
不具合が多くなる傾向があります。
 
弊社サポートへのご相談が早ければ早いほど、復旧の手間は少なくてすみます。
 
 
それならば、はじめからこの「アップグレード」のメッセージを
 
出さないようにできないのかとのお問い合わせもいただきます。
 
 
一応、Windows Updateを自動から手動にしてしまう方法や、
 
アップデートプログラムを非表示にする方法などがあるのですが、
 
それはそれで、セキュリティの観点からお勧めできなかったり、
 
Microsoft側のアップグレード推進強化策で元に戻ってしまったりで、
 
根本的な解決になっていません。
 
 
 
ここまで、かなりネガティブな文章になってしまいましたが、
 
弊社は「Windows10 無償アップグレード」を完全否定しているわけではありません。
 
 
これまでMicrosoftが出してきた各OSのアップグレードに比べると、
 
その安定度・完成度はかなり高い水準にあると思います。
 
 
ただ、それでも、OSのアップグレードには様々なリスクがあります。 
 
ユーザーの皆さまには、その点をご理解いただいた上で
 
ご判断くださいますようお願い申し上げます。
 
 
進藤のように、おもしろい文章でなくて申し訳ありませんでした…
 
宗利 尚史